通常より大柄だったり、小柄でも着られるサイズの衣料品をインターネット経由で買う人が増えている。指定サイズをネットで事前予約し、店で試着できる新手のサービスが登場。大手専門店を中心に、スーツからカジュアル衣料まで品ぞろえも充実してきたためだ。普通の店では欲しい服が手に入りにくかったり、特別サイズの服だけを集めた専門店に行くのは気が引けるという消費者が重宝しているようだ。
「在庫品で自分にサイズが合う服は残り二着と言われ、仕方なく買ったこともある」。東京都の郊外に住む男性会社員(36)は振り返る。身長一八六センチと大柄で、スーツ選びは悩みの種。そこで利用したのが紳士服専門店、青山商事の「ワールドワイドサイズ」だ。
同社の「洋服の青山」のサイトで希望するスーツの色やサイズと受け取りたい店を選択。商品は最短五日間で店に届き、自由に試着できる。対応サイズはスモール(身長一五〇―一五五センチ、胴囲六六―八八センチ)、キング(一六五―一九五センチ、九八―一二七センチ)など三分野。気に入らなければキャンセルしても構わない。「大きいサイズの店は探すのも大変。ネットで手軽に予約できるのは有り難い」と評価する。
青山商事は昨春に同サービスを始めたが、利用客が求めたスーツなどの売上高は五―九月で前年同期の約五割増し。九月から一回に試着できる服を二点から五点に拡大。今月から、女性用の礼服も対象に加えた。
カジュアル衣料品店のユニクロ
ユニクロは通常店舗だとS、M、L、XLの四サイズの衣料品しか置かない。だが、ネット通販では紳士向けはより大きなXXL、婦人向けはより小さなXSも扱う。半年に一度は利用するという男性会社員(35)は「部屋着や機能性の高い肌着を中心に、まとめ買いしている」と話す。
仮想商店街の楽天市場でも特別サイズの衣料品を扱う店を集めた「大きいサイズ市場」と「小さいサイズ市場」のアクセス数が昨年に比べそれぞれ四割、二割の伸び。通販大手のセシールも今夏、Lサイズ以上に限定した女性向け衣料を扱う「プランプ」ブランドを投入。三十代を中心に支持されており、売れ行きは計画を一割程度上回っているという。
婦人服メーカーのワールド:RUNA(ルナ)も、通常店舗にはおいていないL、Sサイズを自社通販サイトではそろえている。若い女性に人気の「アンタイトル」「インディヴィ」など最新デザインの服が手に入れやすくなり、今年の春夏向け衣料ではこうしたサイズの売上高が前年同期の一・五倍に増えた。
